飲食店の作業の効率化について

飲食店経営

飲食店で働いておられる方へのヒントになればと思って書きます。

さて、飲食店で実際働いておられて、こう思ったことはありませんか?

「働いても働いても、赤字なんてありえないはずなのに、赤字・・・一体どうすれば良い?」

「みんな12時間平均、休みは週1回、労働基準法無視の環境で、なぜ赤字?」

さて、この疑問は、そもそも、飲食店の経営の全てが網羅されている疑問です。

値付けであったり、材料の仕入れであったり、立地であったり、お店の構造であったり、

様々な要因がこの状況に影響しています。

効率化イメージ

働いておられる皆様が、自主的に改善するのには、限界がある内容も含まれています。

しかし、敢えて言いますが、「改善できないことは決してない。」ということです。

現場の管理者の方が最も最初に考えなければならないことは、

まず!「お金をかけないで改善できることはないのか?」

ということです。

「そんなことあるわけないぞ・・・あるならとうにやってるよ。」

という言葉が聞こえてきますが、果たしてそうでしょうか。

例えば、お店を見渡して、お金をかけないで動かせるものはどれくらいあるでしょう。

  1. 入り口に置いてある可動看板
  2. お店のかさ立て
  3. スリッパ
  4. 消火器
  5. メニューブック
  6. お冷のポット
  7. お絞り
  8. メニュー刺し
  9. 食器

・・・・・・・・・・・

など数え上げればキリがありません。

さて、その一つ一つについて、考えてみてください。

「そこにある合理的理由はあるのか?」

1つでもいいので、何かを取り上げてみてください。

「そこでなかったら、もっと効率が上がる位置はないのか?」

意外と、今ある位置の理由がいい加減だったりします。

例えば、

「オープン時にそこにあってそのままだった・・・」

「いつの間にか、そこに決まっていたし、誰も文句を言わない。」

というのが、散見されるはずです。

そこで、変えたほうが良いとなる場合でも、必ずぶち当たる壁があります。

それは「慣れ」の壁です。

ものがある位置は、人間は最初は意識して覚え、次にそれが無意識に刷り込まれ、

やがて体がおぼえる状態になります。

そうなると、頭を使わない状態になり、自然と楽で効率的な動きになるのです。

しかし、その位置より、より効率的な位置にものを動かす場合、

人間はまたはじめからおぼえなおさなくてはいけません。

そういった場合は必ず、「ベテランの反対にあう」のです。

ベテランになればなるほど、それがストレスになる・・・つまり「意識しておぼえなおさなくてはいけない。」

からです。

様々な抵抗があるでしょう。

誰かが勝手にもとの位置に戻したり、批判めいたことを言ったり・・・些細な改革にも痛みが伴います。

しかし、「敢然と合理性を説き、押し通す。」しか効率化はありえません。

人の良い管理者に成り下がれば、お店は効率化できずに、やがて赤字になり、雇われていた人

全てを路頭に迷わせてしまうのです。

効率化はやがて、従業員を救いますから、ベテランの抵抗にはひるまずにやってください。

その対策として、「前もっていち早くベテランの方にチャンと説明しておくこと」をおすすめします。

そうすれば、ベテランさんが推進役を買ってくれたりする場合もあります。

そういう環境を作ることも改善の秘訣です。

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