私たちは、一生でいったい何件飲食店で食事をすることが出来るのでしょう?
ほぼ毎日1回、外食することにすると、年間300店舗です。
10年間そんな生活をし続け、1回行ったところは二度といかないようにしても、3,000店舗しか食事が出来ない。
それを多いと見るか少ないと見るか・・・印象としては、結構行けないんだなと思います。
行動範囲には、おそらくもっと飲食店はあるはずです。
一般の方は、沢山のお店を厳密に比較検討して、訪れているのではないのです。
「なんとなく雰囲気がよさそうだ・・・」
「店構えが行ってみたくなる・・・」
「通りがかりで・・・」
「行ってみたら、けっこうおいしくて口に合う・・・」
「TVでやってた・・・・」
「だれそれにおいしいと聞いた・・・」
など、訪れる理由は様々ですが、そんなものです。
ということになると、飲食店の努力の方向性は、「商品を磨く」だけで結果は良くありません。
「いかにお客さまに行ってみたくなるように見せるか」ということと「知ってもらうか」が売上を作る重大要素であることは間違いありません。
ですから、体に悪かろう物を使っていようが、加工食品ばかりで商品を作っていようが、お店は十分に成り立ちます。
私も、そういうお店に、あまり評価をしてませんが、消費者の求めるスタンスは、変化がないかぎりしょうがありませんね。
近い将来、「まじめにやっているお店の情報を、ちゃんと発信できるサイト」を作りたいなと思います。
さて、飲食店のコンサルティングにおいても、同じことが言えます。
例えば、コンサルティング実績3,000店という有名なコンサルティング会社があります。
それって、いったい1店舗どれくらいのエネルギーを注いでいるのでしょうか?
あるいは、1000店舗という個人の方もいます。
?????
ありえないでしょ。
その方々も、おそらくキャッチーなコピーで、まずお問合わせいただくのが目的でしょうね。
だからといって、いい仕事が出来るかは、実力しだいというところだと思います。
さて、私たちが、せいぜい1ヶ月でお店の面倒を見れるのは2業態くらいですかね。
口だけとか、数字だけとか、そんなのはコンサルティングとは言えないでしょうから。
商品を食べるのでさえ、3,000店舗は10年かかるのに、商品も食べないで、全体像がわかるのでしょうか。
私は、店舗数を前面に押し出すようなことしたくはありません。
18歳の頃からこの業界で、現場や企画やプロデュースをやってまいりましたが、3,000店なんてとんでもないと思います。
コンサルティングは、あくまでもオーダーメイドですから、似たような状況はあっても、判を押したように同じことは、一軒もありませんから、対策は全く違うものになります。
ですから、関わっていただいた、飲食店には絶対に繁盛して頂きたい・・・・・
・・・・そう思います。