飲食業の経費コントロール

飲食店経営

飲食業界で皆さんのほとんどの方は、まじめにお客さまを喜ばせるために働いていらっしゃると思います。

昨今は、建築業界の政界に対する献金の問題がクローズアップされてますよね。

一方では、行政の無駄な箱物や仕組みなども見受けられたりしますが、

飲食業界ではそういうことがどうなっているか、皆さんご存知でしょうか。

注意しなくてはいけないポイントがいくつかあります。

コスト削減

まず、人の紹介です。

たとえば、調理が苦手なオーナーさんが、調理人を雇って飲食業をする場合は、要注意です。

飲食業をあまり知らない方々は、カモになる可能盛大です。

第一に、人材の紹介に従って、いろんなお金が動きます。

まず、食材卸関係です。

食材をおろすということは、業者からすれば、営業活動をせずにそこから定期的な売上が発生するわけですから、お取引に入るということはものすごく重要です。

まったくこの業界を知らないオーナーは、結局調理人頼みで、取引業者を決めてしまいます。

そこで、賄賂が発生するのです。

月間の取引金額の何%を調理人(料理長)にキックバックするというシステムが、公然と出来上がってます。

その金額は、当然まわりまわって、オーナーが支払わなくてはなりません。

和食の職人さんは、それが慣行となってる場合が結構あります。

魚の仕入れが多く、ロスが多い場合、売れないにもかかわらず無理に入荷させて、腐らせるなどの行為を繰り返します。

それは、業者の営業コストとして仕入れ値に上乗せされ、職人さんの見えない給与になってます。

その職人さんは、元を正せば魚屋さんの紹介の人だったり。

あと加工食品です。

たとえば点心など、原材料が見えにくい場合です。

昨今の中国の餃子への農薬混入事件で、全国いたるところの倉庫に点心が山積になって、眠っています。

業者はそれを早くさばきたい。

倉庫費もかかるし、期限切れになれば、多大な損出です。

賄賂を払ってでも、何とか商品を入れたいと・・・。

悲しいかな、何でこの店になぜ点心?というお店は大丈夫ですか。

あと、家賃に上乗せされる場合もあります。

たとえば、上下水道代。

上下水道代が不動産業者が一旦立替え徴収されている場合は、きちんと使用料や単価から計算したほうがいいです。

余計な家賃を払わされてませんか。

まだまだ沢山あります。

何百もの飲食店の損益計算書を見てきているので、数字をちょっと見れば、どこがおかしいかピンときます。

不正が何もないところは、本当に損益計算書が美しいです。

飲食業も、本当はそこそこ儲かる商売なのですけど、見えないコストがどんどんかかって、オーナーさんの嘆きが聞こえてきます。

「こんなはずじゃなかった・・」と

私どもは一銭も、働かないお金はいただきません。

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