焼肉ライクは、
牛角創業者の西山知義氏が会長を務めるダイニングイノベーションが提案する『焼肉の新業態』です。
その特徴は焼肉業態の弱点である、「1人で行きにくい」という個食ニーズへの対応。
さらに店舗オペレーションの簡略化により、高回転で高収益を生む焼肉業態の常識を覆す飲食事業です。
さて、その焼肉ライクを株式会社幸楽苑ホールディングスが、フランチャイズとして焼肉ライクの郊外型店舗として、千葉の松戸市にオープンさせました。
何故幸楽苑が焼肉ライクを導入したかというと、ここ数年、幸楽苑は、経営がやや低迷しており、
新しい業態の取り込みということでしょう。
提供速度がほぼ同じ感じのファストフードなので、スタッフの仕事感覚は問題なくシフトできるでしょう。
しかし、私は、この店舗1店舗が成功することはあり得ますけれど、これからどんどん進めていった場合は相当危険性を感じます。
郊外型の焼肉の在り方として、本当にこれが正解なのかどうか。
同じく都心で成功し、郊外進出で先行した「いきなりステーキ」は、かなり苦戦中と見ます。
ただ、やはり客単価がかなり違うので、焼肉ライクに成功の可能性は感じます。
とはいえ、家族客の「レストランの食事は、一種のレジャー」という、まぁ家族サービスの切り口では、
到底選択肢には上がらない。
土日祝日の売上が、果たしてどうなるか見ものであろう。
おそらく、競争相手は、吉野家・松屋・すき家になり、価格では勝てないが、
ややクオリティで勝つということなんです。
これは、ちょっと難しそうな気もするのだがどうでしょうか。
都心部の立地条件は、日本全国の立地からすると、すごく特殊。
客席をいかに回転させるか、それに特化しても勝負できる。
一方郊外店舗は、近隣といってもかなり商圏は広がり、選ばれるお店にならねばならないのだ。
対家族の集客は弱い、、、それはかなり弱点です。
唯一、夕方に強そうな感じがする、、、そこは麺類、牛丼チェーンより強味でしょう。
幸楽苑ホールディングスのネタ。
2019年3月の実績を発表、直営既存店で客数10.8%、客単価0.6%減となり、売上高10.1%増となった。
2018年10月から6ヶ月連続でプラス。
2018年4~9月では直営既存店で売上高3.6%減だったのだが、
創業3代目の新井田 昇氏が11月1日に新社長に就任した辺りから流れが変わったとのこと。
この数値発表も、あくまでも既存店ベースなので、閉店して自社競合が弱まった点もあろう。
投資家向けのごまかしなのか、誠実な数字なのか、、、そこはちゃんと見るべきです。
さて最後に、ちょっとお笑いネタ的になるのですが、幸楽苑ホールディングスのお戯れ商品を紹介します。
バレンタインデーに出された、チョコレートラーメン?!
これって、ほんと食べたくなるレベルではないが、、、、