昨今の飲食店の広告に関してですが、費用対効果がなかなかでにくい現状があります。
乱立する飲食店から、他店を差し置いて、来店いただくために、皆さん苦心されるのですが・・・・。
従来の媒体として、無料クーポン誌(HOTPEPPERなど)、シティ情報誌、無料配布誌、折り込みチラシなどなど・・・でも、こういった媒体は効果は限定的で、初期に数万円~数十万かかる割りに、売上の効果が広告費を下回ることはざらです。
最近の新しい動きとして、WEBサイト、グルメサイト、携帯メール会員などのIT関連の動きもあります。
今日はそれについて突っ込んでいきます。
まず、オーナーは「独立したホームページをもちたい・・・・」という欲求をもたれている方がたくさんおられます。
WEBデザイナーに作らせた100万円超えのサイト・・・、管理費が毎月3万円なんて・・・こともありますけど、
管理費が高いところはやめて下さい。
まずそのようなサイトに見合うリターンは期待できないでしょうね。
私どもも、サイトは作ります。
でも、そのようなサイトはおすすめしません。
要はサイトで何がしたいかです。
しかし、ウェブサイトにしかできないことがあります。
それは、コンセプトをしっかり伝えることです。
それと店舗名刺などを絡めるか、手づくりのフライヤーとかに記載して配ってもいいです。
とにかく無駄な費用を絞る代わりに知恵を絞ってください。
簡単にお金を払ってできることは、他のどのお店でも出来ることです。
今たとえその広告が効いてても、営業マンが宣伝しまくって「効いているお店がありますよ・・・」と。
やがてどのお店も同じ土俵で戦わせられるのです。
あと、グルメサイトの活用。
これに関しては、今や居酒屋では欠かせません。
郊外型のレストランもそうだといえます。
居酒屋に関しては、立地にもよりますが、需要のある時期が年末、歓送迎会時期と限られています。
幹事さん(会社でいえば下っ端20才代の人)は何でお店を探すかといえば、サイト(もしくは無料雑誌)になってきています。
そこで検索に載るか載らないか・・・たったそれだけなのですけど。
そして次に、金額と内容を確認します。
最後にクーポン・・・幹事の特典がないかを見ます。
忙しい会社の社員のかたは、もうそれで決めてしまうのですけど、大人数宴会の幹事となると、下見は重要なので、それで・・・1回行ってみようとなるわけで、料理チェックに2週間前くらいまでに行くでしょう。
まあいいかとなれば、そのまますんなり決まりです。
そこが駄目な場合だったら、いよいよ差し迫ってきてあせって、友達に聞きまくって「どこがいい??」なんてね。
そのときの友達の行きつけのお店だったら、紹介してくれますからラッキーですね。
そんな行動パターンばかりじゃないでしょうけれど、グルメサイトの検索はそうやって活用されている現実があります。
その行動パターンを意識すると、グルメサイトのクーポンは幹事特典(何名さま以上コースご注文で1名さま無料とか・・・、いくらいくらキャッシュバックとか)をどうつけるか、近隣の店舗のグルメサイトのクーポンも意識していなくてはなりません。
あと、友達の口コミですけど、これすらグルメサイトの口コミ欄を当てにしているのが現状です。
大きい宴会場を持っているお店はYAHOOとぐるナビは外さないほうがよいと思います。(あくまでも現段階としての見解です。広告は生き物です。数ヶ月単位で移ろいます。)
あと、お店の商品を売るために、ショッピングサイトを設けたりすることも考えられます。
まず現段階では楽天は、止めて下さい。
立ち上がったばかりの楽天の費用対効果は十分ありました。
が、今の楽天は、お店が乱立してしまい、売上の損益分岐点を越えられないお店が大半です。
「楽天がいいよ・・・」といっているのは先行して出店し、顧客リストが数千~数万人あるところです。
楽天も賢くて、そんなお店をどんどん露出させて宣伝に使ってますけど。
この図式ってネットワークビジネスと似ていますね。
後発はかなりの確率で損をします。(しかし、圧倒的に損をするお客様を抱えてしか成り立たないのは、どうなんでしょう。)
ただし、独自の売り物があるお店はOK。逆に早く始めるべきですね。
また、時間かかるけど、こつこつやったお店もある線を越えたら利益が出ます。
だから、ネットといえども簡単じゃないのです。
「日本にココだけのものを作る。」ネット社会で勝つ秘訣は常に「NO.1であり続けること」だといえると思います。
あと、地域に根ざすネット戦略とかも、考えていいかもしれません。
フライヤーとサイトの融合・・・
普通はサイトを作ると検索エンジン対策(SEO)をして検索にかかるようにするのですけど、これをやるには時間と費用がかかり、これまた回収できません。
ですから、手配りチラシやポスティングチラシにお店のサイトアドレスを入れるという手法で、地域限定の検索NO.1になることを目指します。
あと、もう少し大きい商圏のお店ですと、オーバチャー(クリック型の広告)が効果が出る場合があります。
特に遠方からのお客が見込めるお店・・・たとえば観光地、出張地の居酒屋、郷土料理店などがそれに当たります。
少し長くなりました。
今日のところはこの辺で・・・ネットと飲食店は私たちの強いところですので、まだまだ話が尽きません。