飲食店の広告を研究~その1

広告

不況にあえぐ飲食店。

年末営業を最後に、お店をたたむオーナーも多いようです。

最悪の状況を象徴する出来事として、年末の営業を終わって、正月休みのあと、夜逃げするとうこともあるようです。

1年で、最も売上が多く、1月2月と言う最も難しい時期に12月の支払いが回る飲食店はこの時期の資金繰りが一番苦しいのです。

12月の現金をつかんで・・・と背に腹も変えられない状況が想像できます。

そんなに飲食店を苦しめているのは、何なのでしょうか。

そのひとつにスポットを当ててみましょう。

私が注目するのは、広告費です。

居酒屋で言えば、フリーペーパーや、サイトなどあります。

そこで、フリーペーパーについてフォーカスします。

かつて(約8年前:2001年3月創刊)、フリーペーパーが費用対効果が良かった時期がありました。

が火をつけて、他のタウン誌が、少し高級な無料広告雑誌を立ち上げるようになりました。

しかし、ここ3、4年は費用対効果がガクッと落ちてきています。

発刊当初は、掲載店舗も少なく、新しいコンセプトの無料雑誌に消費者(特に若者)が飛びついて、掲載店舗に新規顧客が流入するビジネスモデルが確立しました。

掲載店舗が増えるに従って、新規顧客獲得の効果が薄れ、やがてクーポン雑誌と言う意味合いが強くなります。

たとえ知っているお店に行く前にでも、ホットペッパーのクーポンを出してから、行くようになります。

そうやって、結局、得するのは消費者と、広告媒体となり、飲食店は「なんかおかしい」となってしまいます。

飲食店が何のために、フリーペーパーを使うのか、しっかり認識していないと、「他もしているのでやるしかない・・・効果は費用ほどじゃないけど」というオーナーさんが多いのが現実です。

広告とは、「すべてのお店がやるものは効果がない」と言うのを頭に入れなくてはなりません。

中にはお店の立地上必須の場合もあります。

2等立地3等立地のお店は、家賃にかけない分広告を活用するしかない場合もあるからです。

やはり、費用対効果を図りながら、独自の広告戦略を立てなければ、飲食店は生き残っていけないと思います。

そのお店の、販促のバランスとして、無料雑誌にどれほどウェートをおくのかを、毎回毎回判定しておく必要があります。

また、必ず雑誌の内容もチェックする必要があります。

毎回広告主が変らず、記事が少ない雑誌は、費用対効果が薄くなる傾向があります。

消費者が、「毎回見ても同じだな・・・また同じところが載ってるし、記事も面白くないし少ないなー」となったら、たとえ無料でも読んでくれません。

その雑誌の魅力が、お店の広告効果と思って見る必要があります。

たくさんの営業員や代理店を使って広告主を集めて、その割りに内容が薄い無料雑誌は、やがて費用対効果が薄れるでしょう。

飲食店の皆様は、そんな雑誌の営業マンの「効きますよ。」の言葉につられてはなりませんよ。

独自の広告戦略を地道にやることが、最も後で効いて来ます。

楽な販促(お金だけを出せばいい販促)は費用対効果は薄い・・・は広告の鉄則だと思います。

ホットペッパーさんすみません、でも今でも新規開店や、年末時期は外せない広告のひとつであることは間違いないです。

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