商品の賞味期限と消費期限は違います

食品製造業

昨今の日本では、食に対する安心安全への意識がとても高いです。

賞味期限についてもそうですが、期限に迫った商品は安く販売されたり、

メーカーへ返品されたりしています。

こういう問題を起こしている要因をたどってみますと、

メーカーが見込み生産をしていることが問題のように捉えがちですが、

実は、スーパーの取引条件で、「発注したものは全品入庫」「賞味期限を1/3切ったものは返品」などの一方的な条件を突きつける現実があるようです。

取引を続けるためには、切らさないための在庫となり、それが過剰在庫を生み出し、食料廃棄率を高めています。

スーパー側にもそうせざるを得ない理由があるのです。

スーパーの最終利益率は3%~6%と言われています。

賞味期限消費期限

そのため、売り場が閑散として売上げが行かなければ、土地の賃借料、初期投資の減価償却や光熱費、人件費などの固定費が大きく、あっという間に赤字になってしまいます。

売り場に商品がなくなることを恐れて、山積みの商品を用意し、その何割かが廃棄されている現状が垣間見えてきます。

ところで、「賞味期限」と「消費期限」の違いってご存知でしょうか?

正確を期すために、農林水産省のSITEより添付します。

  賞味期限 消費期限
どんな意味なの? おいしく食べることができる期限(best-before)。この期限を過ぎても、すぐ食べられないということではない。 期限を過ぎたら食べない方がよい期限(use-by date)。
どう表示されているの? 3ヶ月を超えるものは年月で表示し、3ヶ月以内のものは年月日で表示。 年月日で表示。
どのような食品が対象なの? 消費期限以外の食品。例えば・・・、

スナック菓子、カップめん、缶詰等

賞味期限以外の食品。例えば・・・、

弁当、サンドイッチ、生めん等

開封したらどうすればよいの? 開封する前の期限を表しており、一度開封したら期限にかかわらず早めに食べましょう。 開封する前の期限を表しており、一度開封したら期限にかかわらず早めに食べましょう。

※資料は農林水産省より

ということです。

飲食店では、消費期限ですね。

以前、「品質保持期限」と言う表記があったのですが、現在はその表記は認められておらず、
混同を招くと言う理由で、「賞味期限」に統一されています。

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