ビールの話をしよう!なんと霧島酒造がビールを作った!!

居酒屋ノウハウ

宮崎県の霧島酒造と言えば「黒霧」で有名ですね。

宮崎にしかない20°の黒霧は、酒飲みでない私も、まろやかでおいしいなぁと思いますが、

なんと瓶ビール、、、それもペールエールや、アンバーエール、スタウトを販売しているらしい。

霧島酒造_beer

そして、そのビールがインターナショナル・ビアカップ(IBC)2018

アメリカンスタイル・アンバーラガーのケグ部門で金賞を受賞したらしい。

受賞のビールは写真センターの※アンバー

「インターナショナル・ビアカップ」は日本地ビール協会が主催です。

日本びいきの審査なんだろうと思いがちですが、23の国と地域から193社から754銘柄が審査に応募しています。

まさに国際的なコンペティション。

その中で、焼酎が得意の霧島酒造さんが受賞とは、興味が湧きますね。

ちなみに、ビールの種類はどんなものがあるんでしょう。

ビールの種類

  1. 上面発酵(エール)

    古くからのビールの造り方。酵母が麦汁の表面に浮き上がっていきます。
    常温〜やや高温で発酵し、発酵期間は3〜4日。(その後の熟成期間は約2週間)

    エール Ale

    イギリスで発展したビールです。
    淡色でホップの香味を効かせたペール(Pale)エール、中濃色でホップの香味を抑え麦芽の香りを出した穏やかなマイルド(Mild)エール、これより色の濃いブラウン(Brown)エール、濃厚なエキスポート(Export)エール、ホップの苦味の効いたビター(Bitter)エール(単にビターともいう)、スコットランドの濃色濃厚のスコッチ(Scotch)エール等があります。
    アルコール分:2.5~5.5% 
    ペールエール           

    アルト Alt

    ドイツのデュッセルドルフで発展した濃色ビールです。
    ホップの香味を効かせたのが特徴で、ほぼ英国産のエールに相当します。
    アルコール分:4.5~5.5% 
    アルト
      

    ケルシュ

    ドイツのケルン特産の淡色ビールで、製法、香味ともアルトに似ていますが、淡色麦芽だけを用いるので色は薄くなっています。
    アルコール分:4.3~5.0%


    ケルシュ

    バイツェン Weizen

    ドイツのバイエルン地方で発展したビールで淡色ビールが多いが一部濃色ビールもあります。
    小麦(ドイツ語でバイツェンという)麦芽を50%以上使用して苦味がたいへん弱く、炭酸ガス含量も高く、清涼感があります。本来はびん中で後発酵させるのですが、びん底にオリが沈むため、ろ過してびん詰めするものもあります。
    輪切りのレモンを添えると一層風味が増します。
    アルコール分:5.0~5.5%
    バイツェン


    トラピスト Trappiste

    ベルギーに伝わる古いビールで、修道院でつくられていたところから、この名が付きました。
    イギリスのエールに近く高濃度の濃色ビールで、びん中での後発酵も行われます。
    アルコール分:6.0~10.0%
    トラピスト


    ポーター Porter

    1722年にロンドンでつくられ急速に発展。
    ロンドンのポーター(荷物を運搬する人)が好んで飲んだところから、この名が付いたといわれています。
    濃厚でホップの苦味の強い濃色ビールで19世紀中頃にスタウトが現れて急激に衰退しました。
    アルコール分:5.0~7.5%
    ポーター


    スタウト Stout

    1847年イギリスで原料に砂糖の使用が許可されたので、ポーターの製法で原料の一部に砂糖を用いてつくられたビールです。
    アイルランド、ダブリンのギネスを代表とする濃厚でホップの苦味の強い濃色ビールのほかに、スイート(Sweet)スタウトと称する低発酵性の甘いスタウトもつくられています。
    アルコール分:4.0~8.0%
    スタウト

  2. 下面発酵(ラガー)

    中世以降始まった造り方です。
    酵母がタンクの底に沈んでいくのでそう呼ばれます。
    下面発酵(ラガー)は低温で発酵が行われるため、雑菌が繁殖しにくく製造管理がしやすいといったメリットがあり
    5度前後の低温で発酵し、発酵期間は7〜10日。(熟成期間は約1ヶ月)
    私たちがよく目にする大手ビールメーカーのビールも、ほとんどがこのラガーの「ピルスナー」です。

    ピルスナー Pilsner

    1842年チェコのピルゼンで生まれた傑作で、そこの市民醸造所でつくられたピルスナーウルケルがオリジナルです。
    ホップの効いた爽快な香味の淡色ビールで、このタイプのビールは世界中に最も普及しており、日本のほとんどのビールもこのタイプに属します。
    アルコール:4.0~5.0%

    ピルスナー

    ドルトムンダー Dortmunder

    ドイツのドルトムント地方で発展した淡色ビールです。
    苦味は比較的弱いが発酵度が高く日持ちがよいため、今日の輸出ビールの先駆です。
    アルコール分:5.0~5.5%
    ドルトムンダー

    ボック Bock

    ドイツのアインベックが発祥の地で、その後バイエルン地方で発展したビール。
    元は濃色ビールでしたが、今は淡色ビールが多くなっています。
    ホップの香りも芳醇で、こくがあります。
    アルコール分:6.0~6.5%


    ボック

    これをさらに濃くしたものが
    ドッペルボック(Doppel Bock)             
    アルコール分:7.5~13.0% 


               ドッペルボック
             

    アメリカビール American Beer

    アメリカで発展した軽いピルスナータイプのビールを指します。とうもろこし等の副原料を多量に用いて、ホップの苦味を抑え、さらに炭酸ガス含量を高めて軽い香味の清涼感が強いのが特徴です。カナダ、中南米の淡色ビールもほとんどこのタイプです。
    アルコール分:約4.5%
    アメリカビール

    ライト Light

    1960年頃よりアメリカで発展した淡色のビールです。
    原麦汁濃度を下げ発酵度を高めて、残糖を少なくしてカロリーを2/3~1/2に下げています。
    アルコール分:2.8~4.3%


    ライト

  3. 自然発酵

    培養されていない野生の酵母を使った造り方。
    今では数多くはかなり希少。
    代表的なものはベルギーの「ランビック」という種類(スタイル)のビール。
    日本では岩手県のブリュワリー「いわて蔵ビール」が作ってます。

    ランビック Lambic

    ブリュッセル地方でつくられる、ベルギーを代表する伝統的なビール。
    大麦麦芽のほかに小麦も使用され、わざわざ古いホップを使います。
    培養酵母は用いず、空気中に浮遊している酵母やバクテリアで、1~2年またはそれ以上自然発酵させます。
    特有の香りがあり、酸味が強いので、他のビールで割るか甘味料を加えて飲むのが一般的。
    ランビック
              
    グーズ(Gueuze)はランビックの一種で、できあがったランビック1/3と1年程度自然発酵させた若いランビック2/3を混ぜて1年間発酵後びん詰めし、びん中でさらに発酵させたもので、発泡性が強くシャンパンのような風味があります。
    アルコール分:5.0~6.0%
    グーズ

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