飲食店の広告を研究~その3│タウン誌など

広告

飲食店において、広告媒体で言えることは、大きい店舗だろうが、チェーン店だろうが、個人のこじんまりしたお店だろうが、掲載スペースに対し価格が設定されていることです。

何のための広告媒体なのか、明確な目的を持って広告を選択しなければ、費用対効果は得られないと思います。

たとえば、客席が40席のお店があったとして、ランチ中心のお店と、夜中心のお店では、当然媒体も変えなければならない。

ランチで高回転をさせる店舗であったとして、これ以上広告しても、そもそも売上があげられるだけの客席の空きが取れない場合もあるでしょう。

これこそ「無駄」です。

また媒体の読者層を意識し、掲載価格に見合うリターンがあるかどうかを常に念頭に置きながら、媒体を選択する必要があります。

もし、休日の集客を望むのであれば、タウン誌でも休日の過ごし方などの読み物が多い雑誌を選定すべきです。

実際の無料配布雑誌は、いまや新規顧客獲得の道具と言うより、クーポン誌になっています。

むしろ、新規獲得は、サイトのほうが有利であり、すべての無料誌が、サイトにも力を入れていることでも伺えます。

現段階で言えることは、無料配布雑誌はコストパーフォーマンスを失っており、見直す時期だといえます。

しばらくは、淘汰の時期が来るでしょう。

無料雑誌

無料誌が、やがて記事部分に力を入れたりして、読者の魅力を取り戻したとき、また広告効果は上がり、コストパーフォーマンスは上がるでしょう。

雑誌は所詮記事の面白さが魅力的でなくてはたとえ配布されても、読者は見てくれません。

道路沿いの看板が、設置当初は反応があるのに、しばらくすると反応がなくなるのと似ています。

ずっと掲載し続けると、新鮮味が失われ、広告の内容を見る前に、「かわらないな」となってしまいます。

一方サイトは、検索でかかりやすいことと、最後の一押しのサイト表現が肝要です。

しかし、忘れてはいけないことは、結局、顧客満足度がおきゃくさまのリピート率を決めます。

そして、最後は、リピーターに対する適度なアプローチじゃないでしょうか。

さて、これとは対極的な話として、

これだけの飲食店がしのぎを削っている中、おきゃくさまは、たとえお店で満足したとしても、目移りをするものです。

新しいものを探し回って、見つけた喜びを人に伝えたい・・・そんな欲求があります。

で・・・隠れ家的なお店がひそかに流行っているというわけですが、そのようなお店は、決して派手な広告をしてはいけないのです。

あくまでも、口コミだけを重視した戦略をとるべきです。

それでも、もし売上が落ちれば、料理やサービスなど内部的な問題か、もう口コミするほどの隠れ家ではなくなった・・・と言うことなのかもしれません。

誰でも知られた状態なのに、「隠れ家」と言い続けるのは、おきゃくさまの感覚からは疑問でしょうね。

そうなったら、隠れ家からテーマを変えて、新しい「売り」を築く活動が必要になるのですが、今までの成功体験に縛られていては、そのことにチャレンジできなくなる場合もみうけます。

隠れ家で成功したのだから、そのまま隠れ家で押そうと・・・。

でも、今の顧客の期待を、鮮やかにいい意味で裏切ることが出来なければいけないと、私は思っています。

そのためにも、オーナーや店主の方々は、おきゃくさまの動向や、最近の流行と、ご自分のお店のコラボレーションをいつも考えてもらいたいなと思います。

そうすることによって、単なる流行追いじゃなくて、進化するお店になれるのではないかと。

ちょっと堅い話ばかりで申し訳ないです。

サイトの活用の動向については、これもかなりボリュームがある内容なので、後ほど突っ込んでいきます。

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