マニュアルのGOALは、何も見ないで、お客さまに不快を与えない商品が提供できる、
もしくは、お客さまが不快を感じない、サービスができることが目的のものです。

また、社内用としては、スタッフ同士、社員同士が最小限気持ちよく働けるためのものです。
ポイントは、「何も見ないでそれができる。」ということと、「最小限のもの」ということです。

そのための道具がマニュアルです。
ということは、マニュアルは教えることと、どこまで覚えているかということとリンクします。
「教えること」は「覚えさせ」+「できる」ということがGOALです。

マニュアルの記述も、できるだけ簡素に、覚えやすい表現をしなくてはなりません。
文字ばかりではなく、図解や、場合によってはビデオで表現しなくてはいけないでしょう。
ただし、危機管理マニュアルに関しては、停電で確認できないことも考えられるので、
ビデオではなく、書面でのマニュアルになります。
また、マニュアルの横に必ず懐中電灯が必要になります。

そういったように、すべてが、活用されやすいように、措置されている必要があります。

さらに、教える側としては、ただ読み上げる、一通りやらせるという、いわば自己保身に走るやり方はいけません。
どれほど覚えているのか、個人個人の評価をしながら、その人に合ったスピードで教えていかなくてはいけません。

マニュアルは、その内容が実現できることが最も重要であって、
正しいことを書いているが、誰もその通りやらないという、架空の理想であってはなりません。
もし、架空の理想が書いてあるとすれば、そのマニュアルはマニュアルとは言えません。

マニュアルは、「最小限、守らなければいけないこと。」なのですから当然のことです。

飲食店においての理想は、マニュアルの向こう側の創造的なものの中にあります。
マニュアルを超えて、もっと、きれいな美味しい料理を、マニュアル以上のサービスで提供してこそ、
働く者の喜びがあります。

その領域が、マニュアルに書いてある場合、それは絵に描いた餅でしかないです。