うまくいっているお店、なかなかうまくいかないお店の話。
「うまくいくのかうまくいかないのか、お客さまにサービスや物を買ってもらうお店はどこが分かれ目なのでしょうか?」
そういう質問を投げかけられたときの答えは難しい。
基準や切り口をどこにするのかで、同じ店でもうまくいっている、そうでない、、、両面が見えます。
例えば、飲食店で、お客さまの視点で言うと、
サービスがよく、料理もおいしく、価格も安い、、、そしてお客さま多い、、、それがパーフェクトないいお店でしょう。
そういうお店は、では、経営の視点ではどう見えているのでしょうか?
おそらく、「そんなに儲からない、もうちょっと儲けたいなぁ。」という結果に見えてたりします。
儲からないなりに、何とかお金が回っていればいいのですけど、借金が少しづつ増えている場合とか、、、
そうなると、うまくいっているお店とは言えません。
例えば、
運営において、スタッフへの心配りがとても行き届いている飲食店の場合、どうでしょう。
スタッフのお休みにも非常に融通が利き、給料も安くはないので、ずっと働いていたい職場。
一方、お客さまには無頓着で、接客を怠り立ち話ばかりしているとしたら、、、、
単なる居心地いい職場にすぎません。
ここで言いたいのは、すべてがバランスの上になり立っているということ。
人がバランスをとっている状態を想像していただきたいです。
平均台の上に載って両手を広げている状態は、お店の経営や運営の立場ではどういうことをしているのでしょうか?
いつも、気を張って、偏りがないように、目は進むべき道を見据え、常に筋肉を微調整していますね。
サービスがいい、料理がおいしいなどなど、それはうまくいっているお店とは違う概念だと思っています。
うまくいっているお店は、バランス感覚に優れている経営をしているお店のこと。
風が吹いたり、雨が降ったりしても、その変化に対応することができます。
いま、何に力を入れるべきなのか、他のなにかはホドホドにしておくべきなのか。
それを常に考えながら、変化し続けることでしょう。
何かで100点を狙っても、ほかの点数が悪くなるようでは、100点取るのはやめることです。