飲食店開業コンサルティングを仕事にしている松島です。
今日、テレビ東京のカンブリア宮殿は、スターバックスの話でした。
現CEOハワードシュルツ氏にフォーカスを当てていました。
シュルツ氏は、医療保険にも入れないほどの貧しい家庭に育ちました。
やがて父親が足の怪我で働けなくなって、さらに貧しさに拍車がかかります。
しかし、シュルツ氏はアメリカンフットボールの特待生で大学を卒業し、ゼロックスに就職。
やがて雑貨会社の副社長にまでなった。
ある時、イタリアに行ったシュルツは、彼の人生を変える光景に出くわす。
カフェに入ったら、バリスタ(コーヒー職人)がお客と話しながら、
さも楽しそうにコーヒーを入れていた。
何気ない光景に思えたが、シュルツ氏の何かにスイッチが入った。
帰国したシュルツ氏は、会社を辞め、まだ4店舗だったスターバックスに就職するために、
東海岸から西海岸のシアトルへと向かうのである。
その距離5000㎞、全く当てのない旅であった。
もし、入社を断られたら、他の仕事を探そう。
彼は言う「直感に従った。」と。
シュルツ氏の経営は、利益にシビアなアメリカ的経営とは一線を画していた。
アルバイト従業員にも株主になれる制度や、医療保険に入れなかった極貧の家庭に育ったそのみじめさの対極なのか、
全従業員を社会保険に入れた。
もっとも、シュルツ氏の根本を表すことは、「利益は結果であり、目的ではない。」でしょう。
最近の経営者はよく同じようなことを言うのですが、どこまで本気かは、
会社の従業員を見ればわかりますね。
例えば、
私はよく仕事代わりに、マクドナルドを利用します。
パソコンの電源が使えたり、便利だからです。
ほんと感謝しています。
しかし、通いづめになると、オーナーと思しき人があからさまに嫌な顔をしたりします。
じゃ、スターバックスで仕事をしていたらどうか・・・・・
何回か通うと「お仕事でいつも頑張っておられますね。」といたわりの言葉が来るのです。
この違いは、利用者の心情には圧倒的な差になります。
カフェが何のために存在しているのか、その存在意義を突き詰めないお店は、
やがて顧客の支持を間違いなく失います。