飲食業界がまた壁にぶつかった。
1月29日に回転寿司チェーン大手「スシロー」での迷惑行為を撮影した動画が投稿され、大きく拡散された事件である。
私も初めて知ったのだが、SNSでこうした写真や動画を公開する行為は「バカッター」と呼ばれるらしい。(※アルバイトがやる迷惑投稿もあり、それは「バイトテロ」と言われている。)
語源は、「馬鹿」と「Twitter」を合わせた造語。
そういえば、スシロー以前にも、コンビニエンスストアなどが被害にあってた。

様々な方面への影響や批判
それによって、行為者の高校生やその家族のみならず、その高校生の通ってた高校が判明され、高校への電話での叱責も起こっている。
さらに、被害者であるスシローに対しても、食品に対する無防備さを批判する者もあり、一体これからどうすればよいかも混沌としている。
株価も一時下がって、170億円が吹っ飛んだとも言われいる。

食材や調味料のテーブルセッティングについて
うどん店でも、ネギや天かすをテーブルセッティングしているお店も多く、九州北部で多店舗展開する「資さんうどん」(読み:スケサンウドン)でも、天かすを設置したスプーンで食べる動画がアップされて、資さんうどん側は警察への相談をしたとのこと。
ネギや天かすをお好みでくわえられることは、お客さまへの一種のサービスなので、すぐに止めるというのも、それを含めての商品価値なので、お客さまにとっても損失に。
とはいえ、「言われたら出す」「数か所置いておき、小皿を用意する」「オーダーでトッピングの量を聞く」「定期的な総入れ替え」などの対策をする必要を迫られている。

まとめ│飲食業界はそこから学びを
SNSが今や動画と結びつき、それだけ大きな影響を持ちうるということを思い知らされた出来ごとになった。
回転スシ業界だけでなく、調味料や漬物、お水に至るまで、テーブルに置くことにリスクがあることを認識せざるを得ない。
一方、新型コロナの影響で、飲食業界ではスタッフの充足がままならず、なるべく人の手を減らしたい環境も。
ということで、私が兼ねてから声高にアナウンスしているのは、「価格を上げて、それで来ていただけるお店にすべし」ということを真剣に考えなければならないときが来ているのは間違いない。
また、SNSや動画を売上を上げる力にすることも試されることだろうと思う。
聞いた話ですが、TikTokで動画を投稿して、日商5万円のラーメン店が日商10万円にずっと上がったと。(※それも地方都市)
活用を間違えなければ、強力な武器になるはずだ。
