首都圏では顕著になってきています。
飲食店の「専門店化」です。
店舗は小箱で、坪単価の高い場所に出店します。
素材を絞る、商品・料理を絞る、など、10年前では考えられませんでした。
パクチー料理専門店、サラダ専門店(中にはポテトサラダ専門店)、ポトフ専門店、鮭専門店、
ティラミス専門店、マンゴースィーツ専門店、など、よくもまぁ絞り込んだもんだ。
聞いただけで、一度は行ってみたいと思えるものばかり。
そう、そこが狙いで、なおかつ商品力が高くなければ生き残れない。
当然これだけ絞り込んで、まずいものは出せない。
さぁ次に起こるのは口コミ、、、
「こんな店があるんだぜ、、知ってる?」
そうやって、食体験記がばらまかれる。
INSTAGRAM、TWITTER、FACEBOOKで勝手に宣伝やってくれるわけです。
周囲にある、「こんなマニアックなお店流行るわけないじゃん」の声をよそに、
絶え間ない変態マニアック食通たちを通じて売上が落ちることはない。
圧倒的な、リピートが2回までで戦うが、一度は行きたいという欲求を満たしているのだ。
いくら料理がおいしくても、行く気がしないお店ってのより、はるかに生き残る。
どこまで突き詰めて、オンリーワンになるか、、、首都圏ほどの需要過多がないとできない技です。
地方が安易にまねしてはいけません。
しかし、40万人以上の都市なら、1業態1店舗程度は成り立つ可能性はあるでしょう。
同じやるにしても、地方は、あまり外さない、味が予測できる専門店をしなきゃ生き残れません。
例えば「あんみつ専門店」「お味噌汁専門店」などなど。
腕に自信がある、料理人の方は、何でも作ることができるから、
どうしても、抵抗があることも。
お客の目に、コンセプトがどう映っているのか、埋もれない飲食店になることも考えなければなりません。