私たちは本当のプロフェッショナルなのだろうか

調理シーン 最近の想い

プロフェッショナルですか、と言われれば、その道で食べていっているのですから、そうでなくてはいけません。
でも、本当にそうなのですか・・・と問われると、なかなか即答で「はい」と言えません。

私の考えるプロフェッショナル像は・・・・
仕事に精通しているだけではありません。
まず、チームとして機能する立ち回りが出来ることだと思います。
また、何でも出しゃばって、自分が仕事をするのでもなく、
かといって遠慮して、最終的な出来上がりの品質が悪い「仲良しこよし」でもダメ。
そこの兼ね合いが難しいですね。

調理シーン

講釈が多い人も、ちょっと違います。
そういえば先日こんなカメラマンに出会いました。
ある会社の撮影に立ち会ったのですが、
名刺交換した直後から、講釈が始まりました。
写真は「構図だ」と言うのです。
それはアマチュアでは出来ないと。
そうやってああだこうだ講釈をのたまうのですが、
結局撮った写真は、カタログのトップページに出てくるようなイメージ写真です。
食器を売るようなやつですね。
飲食撮影では、目的別に、アングルや照明を変えます。
大きく2つに分かれますが、メニューの説明に使うやつと、おいしく見せるイメージ写真ですね。
そのカメラマンいわく、「食べ物は後ろから散光を当てるのが一番」だと言うのですが、それは誰でも知っていること。
お店のアピールに必要なのは、そんな構図やアングルの写真ではなく、
ズドーンと真正面から撮った写真なんですけど。
ほんと売上に繋がらない講釈は辟易します。
自己満足に他ならない。
ちょっと頭にきたんで、これじゃ使えないとハッキリ言いましたけど、
カメラマンもカチンときたらしく、向こうの社長と話して、結局私たちがその現場には関わらないことになりました。
でも、もらった写真で販促物を作る側にとっちゃ、こんな写真じゃないんだけどなという展開になっちゃいました。

前打ち合わせも何もない中で、ま、そんなカメラマンであれば、たとえ打ち合わせをしても、持論を展開して、最後まで自己満足の写真を撮り続けるでしょうが。

そういった意味では、そのカメラマンもプロとは言えず、私もプロフェッショナルとは程遠いんだと思います。

プロなら、そういうカメラマンであると気づいたときに、出来る限り波風を立てず、おだてながらでも、その条件の中で、ベターの写真をとってもらうようにすべきでした。
反省すべきです。

プロはどんな条件でもその条件の中で、ベターを目指さなくてはいけません。
とりあえず、プロとはそういうものだといえるのでしょうか。

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