飲食店開業プロデュース、飲食店経営コンサルティングをしている松島です。
今一つ、うまくいっていない飲食店について、色々相談を受けたりして共通に感じることがあります。
ざっくり言い切ってしまうと、そういう方々の考えは似通っています。
1.「こういうやり方や値付けでお客さまが来てくれると、儲けが出るはず。」と言う考え方であったり、
2.「過去に、こういうやり方で、売り上げを上げたので、戻したほうが良いんじゃないか。」とか
3.「どこそこが、こういうやり方で店舗数を20店舗に増やしているので真似したらいいんじゃないか。」
などなど。
この3つのパターンでほぼ100%占めます。
はっきり言いまして、そういう考えでいる限り、繁盛はありません。
1の考えの人を私は「狩人的」と言っています。
消費者はどんどん賢くなっています。
「狩人」にお客さまは近寄りません。
2の考えの人を「タイムスリップ的」と言っています。
過去の人は、タイムスリップでもして、過去に戻らない限り成功しません。
過去のロジックは、今はもうすでに成り立たないのです。
3の考えの人を、私は「成功かぶれ的」と言います。
成功かぶれの人は、最後に成功した自分の姿と、今成功している結果の人と、同列で考えています。
成長してきた企業は、その市場をこじ開けて、お客さまの支持を得てきた人たちです。
その同じ市場に打って出るのは、ドンキホーテ的ですね。
もうそこに成功の扉は開かないのです。
「狩人的」・「タイムスリップ的」・「成功かぶれ的」な人なってはいませんか?
繁盛の素はそこにはありません。
最も繁盛を作るのは、「いま満たされていないお客さまの欲求」・・・そこにだけあります。
敏感なフィーリングにこそ、成功のエッセンスやヒントが落ちています。
商品を考えたり、パッケージや、お店の構え造り全てが、お客さまの満たされない欲求をどう解決するか、
集中させなくてはいけない。
それはあたかも、ミツバチを呼ぶ美しい花と同じように表現しなくてはいけない。
「甘い蜜がありますよ」と花弁で見せて、
実際に「甘い蜜」をあげて、帰っていただく。
その時、ちょっと交配のお手伝いをしていただくのです。
厳しい世の中ですが、皆さん、考え方を転換してください。
それだけで扉は必ず開きます。