数字を見てみると、粉もの飲食店の倒産は、確かに増えてる
記事のタイトルでは、6倍に増えたとありました。
2件→12件だから6倍ではありますね。
でも、さすがにサンプル数は多くない。
それを、ほかの飲食店と比べてみてどうなのか。
ほかの飲食の廃業件数の推移は

東京商工リサーチの調べによりますと、2022年に抑制されて、2023年には増えてます。
6倍とは言わないまでも。
やはりコロナ支援のゼロ金利融資返済が始まった件もあるだろうと思われますね。
粉もの飲食店の倒産要因の推測
- 原材料費の高騰
- 水道光熱費の高騰
- 価格転嫁できてない
- コロナ明けの融資返済
簡単ですが、上記の要因ということではないでしょうか。
あと、今までは、原材料費の割合が低く経営がやりやすかったのでしょうが、それが強みではなくなってきたのでかもしれませんね。
また、常時、調理機器に熱を入れておかなければなりませんから、それも負担は大きい。
ミスタードーナツは復活したのでは?
一方で、小麦粉を使う業態ですが、店舗を観察してると、復活しているように見えるのがミスタードーナツです。
特にデリバリーによるアフターランチ帯の売上が増えているように見えます。
デリバリー対応できるデザートって、なかなか思いつかないですが、ドーナツ一強ではとも思えますね。
先程、業績をググってみたのですが、コンビニのドーナツ参入などあり、一時は店舗数を減らして苦境のようでしたが、見事に復活路線のようです。
同じく、小麦粉や油脂を使う業態であっても、価格転嫁がうまくいったのがミスタードーナツさんです。
まとめ
粉ものであっても、そうでなくてもですけど、価格転嫁をしながら、デリバリーなどを利用して売上を落とさず経営する事がキモです。
日々の店舗運営に身も心も奪われがちになります。利益が出なければ、さらに現場を頑張るとなりがちなのもわかります。
しかし、一旦立ち止まって、私益構造をしっかり分析する時間は必要ですから、今からでも遅くないので、原価計算、価格検討をしていただきたいですね。