シカ,イノシシ、、、、農家にとっては食害相手になる。
素人目には、捕獲して販売したら一石二鳥ではないか。
そう考えるのだが、ジビエを積極的に食べた記憶などあまりないだろう。
私たちも仕事で地方のレストランや商品開発に携わり、イノシシやシカの肉をいただくときがある。
当然商品化を考えるのだが、それを一般消費者に商品として提供できない理由があるのだ。
例えば、釣りをして魚がたくさん獲れたので、それをレストランに出したりすることは全く問題ないが、
これが畜肉となると、制限がかかるのだ。
保健所の認可を受けた食肉処理業施設で処理したものでなければ、使えない。
今現在、日本にある専門の解体施設の数は50弱。
また、普通の豚や牛の解体施設では、野生動物の汚染状態がわからないので処理できない。
1都道府県に約1か所なので、そこに持っていくコストなどを考えると到底商業ベースには乗らない。
1㎏7,000円とかになっちまう。
ヨーロッパでは、狩猟が身近であり、それが食と密接につかなっがっている。
狩猟の季節になれば、日本人にとって魚の季節があるように、肉も季節があるのだ。
ジビエ肉が臭いとか硬いなどと言われていますが、素早く低温で処理したものは、においもなくおいしくいただけます。
共存共栄のために、スムーズな利用が進んでほしい。