私たちは、飲食店のプロデュースが中心の会社です。
しかし、昨今の飲食離れで、お仕事の内容も変化しつつあります。
商品開発の仕事が増えてきています。
さらに、売り先まで提案することもあります。
さて、同じ食品なのですが、飲食店の厨房の感覚と、食品工場の感覚は正反対と言って良いです。
飲食店の厨房では、特に忙しいとき頭の切り替えの早さが勝負です。
想定外のことばかり起こります。
その都度の決断と、優先順位の入れ替えをやり続けます。
しかし、食品工場は、その日の生産数が決まれば、ラインを止めないように、原料や中間製品を揃え、繰り返し作業の中に、利益が出る仕組みを埋め込むのです。
飲食店は音楽で言えば、「ジャズ」で、食品工場は「クラッシック」のようなイメージでしょうか。
かえってわかりにくいですかね。
例えば、今日何時に帰ることができるかなんて、飲食店では決まってないことです。
きちんとした性格の人は、相当ストレスがたまるかもしれません。
飽き性の人は割りと合うかもしれません。
食品工場は、即興芸よりも、繰り返し作る中で、少しずつ改善を加えていきます。
ちょっとだけ効率的な方法、ちょっとだけやりやすいやり方・・・改善が進めば、生産コストは下がります。
ですが、昨今は、単一商品でどんどん売れる時代ではなくなってきています。
その影響か、食品工場でも飲食店の思考が強くなってきました。
例えば、ひとつの商品を作ったら、ちょっと目先を変えた関連商品を作ったりします。
でも、そんな時コストを上げてしまうのが、パッケージ代なんですね。
それは、シールなどの印刷物を1,000枚作ろうが5,000枚作ろうが、総額はあまり変わらないからです。
時代の要請は「飽きないように」「体によい」「目新しく見栄えのよい」ものを作ってほしいということなのでしょうか。
あと何個かキーワードが足りないような気もしますけど。
それと、工場で加工食品を作るにあたり、少し頭に入れておかなくてはいけないのが、許認可をクリアできるかとか、賞味期限(消費期限・品質保持期限)をどうするか、JAS法にのっとった表示、ネーミングの商標登録の有無、JANコード、原産地証明書などの各種証明取得など・・・・飲食店ではルーズなところもきっちりしなくてはいけません。
そういう活動を通じて、私どもの企画でいろいろ出来てますので、そのときはまたご紹介いたします。
こんな活動もやりながら、この経験をどう飲食店に反映するか・・・いつも考えながらやってます。
やはり飲食店がすきなんでしょうね。