飲食店において、こと失敗事例はたくさんあります。
さらに、飲食店開業においては、誰もが一生に1回もしくは数回しか経験できないので、
失敗の種が埋まっているのに、気づかないことが多い環境と言えます。
弊社も、この仕事にずっと携わっているにもかかわらず、ああしておけばよかった、こうしておけばよかったと、
恥ずかしながら反省することが多々あります。
様々なことを想定して、落とし穴を避けながらやっているのですが、現実は刻々と変化し、
32年の私のこの業界の経験を手繰って戦っても、想定以上の難題を突きつけてきます。
さて、本日は、弊社のフードコーディネーターとそういう場合どうするかの話になりました。
オーナーの夢が、現実問題として失敗する可能性が高いと思ったとき、
それでも、粛々とオーナーの想いを実現しようとするのか、
多少強く言っても、そこの先は大変なことになりますよ・・・・と言うべきか。
2時間半に及ぶ議論しました。
成功する可能性も全くゼロではないかもしれない・・・・そういう想定も考えました。
それで仕事を失う場合もあるかもしれない・・・・そういう議論もしましたが、
弊社としての結論は、
「失敗の可能性があれば、指摘すべきだし、それが弊社の使命なのでは。」でした。
私が、この仕事に就いたことは、恥ずかしながら自分の開業の失敗で、
お金も、それまでの仲間も、そのほかたくさんのものを失ったことが発端なのですから。
同じ想いを誰もしてほしくない・・・・それが原点だということを思い出したのです。