「オーナーの夢と向き合う。」ということは本当に難しい。
例えば、どこまでが我々の叶えるべき「オーナーの夢」なのだろうか。
あるオーナーになる予定の方が「お金をかけた豪華な飲食店を持つのが夢だ。」と言ったとしましょう。
そう考えた場合、パッと見た目重視のお店を企画することだけに注力し、資金目いっぱい使うことになるでしょう。
「お店を引き渡した時が、オーナーの夢がかなった瞬間。」であるとする考え。
「オーナーのイメージや想いを実現する。」のが仕事だと言うスタンス。
そういう仕事のやり方に徹すると、オーナーと揉めることはほとんどなく、予算内でできること出来ないことの取捨選択だけになる。
まぁ、我々としてはそちらの方が精神的には楽です。
さて、一方、「オーナーの夢」は「お店を持つこと」ではなく、「お店を持ち続けること。」だとした場合はどうか。
そう考えると、仕事の進め方は格段に難しくなります。
まず、我々のやるべきことは、キチンと調査をして、「オーナーのやりたい形が成功するのか。」の答えを探し続けます。
立地調査や、ターゲット選定、価格設定などきめ細かい企画をしなくてはなりません。
その結果、もし、「かなりの確率で、オーナーのやりたい形が将来経営継続が厳しい。」と判断される場合、
「変更することも考えてみませんか・・・?」と言わざるを得ない場面が出てきます。
そんな時オーナーは、「なぜ私の言った通り、思いどうり動かないのだ。」となります。
これは私どもにとっても、当然オーナーにとっても相当のストレスです。
それほどに仕事の進め方は違ってきます。
だから、私たちにとって「オーナーのどんな夢を叶えるのか。」が仕事をすすめるうえでも重要なんだと思います。
今まで、私たちは、勝手ながら後者の「お店を持ち続けること。」(=経営継続性)を実現しようと仕事をやってきました。
ですから、意見がぶつかりあったりします。
さて、最近ですが、それもオーナーにとっては「有難迷惑」なのかもしれない・・・・と思うようになってきました。
ちゃんと、「オーナーの夢」について今までも詳しく伺ってきたのですが、もっともっとヒアリングすることが重要なんだなぁと思いますね。