デリバリーアンドモルタル

最近の想い

飲食店はブリックアンドモルタル事業ではなくなった

新型コロナウイルス感染症により、完全に生活様式が変わった。
世代でいうと、10歳代~30歳代中心で、お酒を飲まなくなっている。
対面コミュニケーションの機会が、感染症により奪われ、そしてそれが必ずしも必要不可欠であったと言えなくなったのだ。
その場である、店舗型ビジネスのほとんどは、配達、デリバリーを組み込む複合化へ舵を切らざるを得なくなった。

店舗での食事に1,000円払うのも躊躇する世代が10歳代~20歳代だと思うのだが、ことデリバリーにおいて、どうして簡単に1,000円超えのサービス+食事を注文するのだろうか。

その答えは、仮想現実の広がり

「仮想現実」と大仰に言えば昨今の流行「メタバース」ということになるだろうが、オンラインゲームや漫画等もその1形態であろう。
若者にとって、現実の世界と仮想現実の世界の価値の差があまりないようである。
ゲームで勝ち残り、賞金を稼ぐことが可能な時代になって、その2つの間にグレーな世界が広がろうとしている。

外に出る必要のない選択肢

仮想現実のウエイトが高い年代にとって、時に食事ですら時間をかけたくないものになったのだ。
人と会うなども、仮想現実内でできるのであり、実店舗に行く必要がなくなってきている。
コンビニエンスストアですら、行くのも億劫なのだ。

だから、店舗にいくともっと安く買えるのに、その1.5倍はする価格でもオーダーするのだ。

これからの飲食店はデリバリーを無視できない

そういう状況にあって、デリバリーという手段を使わない飲食店は、非常に損をしている。
人口過疎地では無理にしても、中都市ではどんどんデリバリーは広がりつつあるのだ。
そこには、飲食店が抱いていた、1,000円の壁があたかもないかのようだ。

若者にも利用している人は半数にも満たないだろうが、じわじわ浸透してきているし、年長者の方も、場合によっては試している方も増えてきている。
店舗で待ち続けるより、デリバリーの世界は仮想現実の入り口だと思って、今すぐ始めるべきだろう。

「ブリックアンドモルタル」→「クリックアンドモルタル」と変わっていく過程をやっと飲食店が歩み始めている。
ということは、「立地」も「店舗内装」も重要さを減じ、「商品力」が重要さを増したのだ。

内装の重要さはそこまでなくなる方向に
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