中国で、「アフリカ豚コレラ」がまん延している。
それで中国の経済が打撃を受けているのだ。
中国の方々は、豚が必須の食材。
豚の価格が上がると、消費者物価に多大に影響する。
また、豚の餌である大豆のアメリカの制裁関税の影響も影響している。
そういうことにならないように、日本への肉の加工品は、原則持ち込み禁止になっているのです。
豚コレラは死滅しにくく、感染力も強い。
以下動物検疫所より、厳罰化対象になっているので、海外旅行時は注意です。
2019年4月22日から
海外からの肉製品の違法な持込みへの対応を厳格化しました。
・任意放棄の有無にかかわらず、違法な持込みには厳正に対処します。
・手荷物の中に、輸入申告のない肉製品などの畜産物が確認された場合、罰則の対象になります。
・輸入検査の手続でパスポートや搭乗券の情報を記録するため、検査に時間を要することがあります。
家畜伝染病予防法により、
輸入検査を受けずに畜産物を持ち込んだ場合には、3年以下の懲役又は100万円以下の罰金が科せられます。
さて、日本国内の豚コレラの状況ですがよくありません。
主に野生イノシシを介して「豚コレラ」感染が広がっていることから、
イノシシの感染が確認されたエリアをワクチンの「接種推奨地域」とし、
各知事の判断で接種できるようにしました。
群馬、埼玉、長野、愛知、岐阜、三重、富山、石川、福井、滋賀の10県が対象に。
そう、ワクチンはあるのです。
しかし、一旦ワクチン接種をしたら「豚コレラの非清浄国」となり、豚肉関係の輸出が禁止になります。
影響は豚肉にとどまらず、豚肉が少しでも入った加工品に影響が出ます。
ちなみに「豚コレラ」「アフリカ豚コレラ」は別種。
アフリカ豚コレラと豚コレラの違い
項 目 |
アフリカ豚コレラ |
豚コレラ |
感染力 |
とても強い 感染肉で1年弱、塩漬け 肉で半年ほど維持 |
強い 摂氏0度付近で冷蔵した 肉で3カ月ほど保持 |
媒介する動物 |
野生イノシシやダニ |
野生イノシシ |
国内の感染例 |
なし |
1992年最後の発生 2018年再発 |
*ナイスポークチバのHPより
それを恐れて、農水省はなるべくワクチン接種を避けたかったようですが、、、、
1年間、豚コレラワクチン接種を止めて、豚コレラ発生が1年なければ清浄国なのですが、
以前、清浄国に復帰するのに11年かかりました。
養豚農家さんも、ワクチンを打ちはじめたら、怖くて心理的になかなかやめられないようです。
肉製品や動物由来製品のほとんどは、日本へ持ち込むことができませんし、
また逆に、海外の方のお土産にはできにくくなります。
*検査証明書の取得が必須になりますので、輸出目的で作成された商品に限られるでしょう。