体験によって価値観は変わっていくというお話

様々な価値観 飲食店経営

食べ物というのは、個人個人にとって、非常に保守的です。

それを改めて気づかされたのは、昨日、車で走っていて、何気なく国道沿いのお店を「ここに行っただろうか?」なんて考えていたときでした。
ビジネス上、色々なところに、目的を持ってランチを取ったりしているつもりなのですが、本当に近しい飲食店であっても、「ここは行ってないし、行く気にあまりならないな・・・」というお店が結構ありました。
おおよそ60%のお店は、一度も足を運んだことがないという感じですか。
なるべくいろんなお店に、いろんな味や気づきを求めて食事を外でしているにもかかわらず・・・。

様々な価値観

例えば、ファッションのお店や雑貨のお店であれば、見たり手に触ることは、1日に何度でもできます。
しかし、飲食店は、1日3食の中で、おおよそ外で食べる機会は、1食あるかないか・・・です。
そして、気軽に見たり触ったりはできないものですね。

だから、新しいお店やメニューを試すのにも、思いのほか勇気が必要なのではないでしょうか。
結構行き慣れたお店にしても、全てのメニューを試すことはできないし、せっかく美味しいと思ったメニューを止めてまでオーダーするのは勇気がいることです。

私は、いろんな味やサービスを体験することで、アイデアの引き出しを増やしたりするのが仕事なので、無理してでも新しいメニューを頼みますが、一般の人は、かなり狭い範囲で「食」を選んでいることに気づかされました。

いま、飲食店が「不況不況」と苦しんでいるのですが、飲食店の周りには、ご自身の自慢のメニューを一度も試していないお客様がうようよいらっしゃるのです。

そういう意味でも、やはり、繁盛への第一歩は、最初のトライアル段階で、きちんとしたレベルの高い商品を出さなければならないし、それを何とか口にしていただく方法を尽くさないといけません。

もう一度、自社の商品がきちんとお客様をリピートに持ち込めるレベルにあるのか、ご自分で全て試す必要があるのではないでしょうか。
サービスについても同じです。

それをやった上で、どうやってトライアルに持ち込むのかが重要だと思うわけです。

お客様には、いい商品を体験していただいて、価値観を変える感動を与えれば、必ず繁盛は付いてきます。
そう再確認しました。

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