食べ物や飲食店においてよく使う表現に「○○」っぽい表現があります。
商品化において、短い文章でそれをどう表現するか、それって売れ行きにも直結します。
あるビュッフェ形式のレストランで、「五穀豊穣の恵み、自然食ビュッフェ」という表現がありました。
表現だけ見ると、手作り感や、地元の農家さんから摂れたての食材を入れているんだろうな・・・とか想像してしまいます。
お店の作りもそれっぽい感じです。
これは、表現の勝利ですね。
期待させることが、おなかを空かせ、勝手においしくしてしまう。
さて、そこでは、40分ほど待たされて案内され、期待に胸膨らませて、100種類以上あるビュッフェへいざ・・・・。
でも・・・・私たちは色んな食材を見てきてますので、一見して大量生産の冷凍食品かどうかは判ります。
並んでいる商品は、冷凍ものばかり。
すでに期待を裏切られ、がっかりモードです。
煮物を食べて・・・あーあ化学調味料たっぷり・・・「自然食」が泣きます。
どれを食べても同じ味。
ひとつの煮物だしで味見もろくにしないで、どんどん作っている姿が想像できました。
改めてこのお店の表現を思い出し
「五穀豊穣の恵み」=たくさんの冷凍食品とそういえば五穀米があったっけ
「自然食」=煮物など田舎料理的
ということか。
ウソじゃないけど、詐欺にあったような気分でした。
でも人はウェイティングが出るほど待たされても、食べにきているようです。
期待に胸を膨らませ、豊富な冷凍食品をそれっぽい表現の中で食べてました。
あー経営者の方は、お金が欲しいだけなのだろうな。
食を通してお金以外に何も感じないお店。
でもお客様はそれっぽい表現に群がっています。
改めて、
「○○」っぽい表現って繁盛には欠かせないと思います。
しかし、嘘スレスレは、やりたくないですね。