飲食店の開業プロデュースやコンサルティングを仕事にしております、松島です。
2015年が始まりました。
皆さんは今年をどういう年にしたいと思われておられますか。
さて、私も飲食店に関わって、やっと34年になります。
経験とか関係なく、今でもこの仕事は難しいことばかりとしか感じません。
飲食業という商売は、誰でも始められそうですし、だから、競争にさらされやすい。
どういうお店にするか・・・たったそれだけでも、商品・価格・販売方法までかんがえると、
数万通りのやり方がありますからね。
とはいっても、現実のお店ができることは一つだけしかありません。
昨今の外食業界の話ですが、
優秀な冷凍食品、優秀な調味料が業務用で手軽に出回り、
普通に美味しいものは、そんなに難しくなく出来てしまいます。
だから、それを使えば商売が出来そう・・・・そう思ってしまうのですが、
まぁ、そんな安易な方法に頼ったお店は、まず間違いなく資本の大きい大手に飲み込まれるでしょう。
商品に対して、その程度の深さ、お客さまに対してその程度の思いやりしかないお店が、
日本においては、長く繁盛が続く環境ではないと断言はできます。
まさに問題なのは、そういう手法が誰でもやっていることで、特に、完成品としての加工品に頼れば、
差別化は永遠に届かないところに行ってしまいます。
※中間加工品(例えば、トマトの水煮・玉ねぎに炒めペーストなど)は場合によっては必要です。
もし、みなさんが、ある商品に対し、「簡単にできる。」とか「簡単だった。」思っているとすれば、
それは、奥深さを知らないだけではありませんか。
簡単にできそうだといつも思うのであれば、それは思慮が浅いのだと私は思います。
ヒット商品も最初は簡単なことから始まります。
しかし、売れ続けるには進化させていかなくてはいけないのです。
さぁ、今年はどういう商品や食べ物がクローズアップされるのでしょう。
楽しみな1年が始まりますね。
皆様にとって、様々なチャレンジがやがて花咲く、いい年になりますように願っております。