運転資金を残す│飲食店の開業で忘れがちなこと

飲食店開業

飲食店を開業するときに、みなさん、内装を決めたり、厨房の配置を決めたり、メニューを決めたり

たくさん決めなければならないことがあります。

 

さて、最近OPENしてそんなに経過してないお店からのはなしです。

すでに、運転資金がもう危ないという相談。

「どうしたらいいですか。」悲痛な声が・・・・。

 

とにもかくにもお店へ向かいました。

内装はまだ痛みもなくきれいです。

今の資金状況を伺いました。

当然、自己資金とOPEN時にどれくらい融資を受けたのか。

その時の計画と、現実のずれが何処から始まったのか。

 

運転資金が一気に消えた要因は、たくさんありすぎて困るくらいありましたが、

現実問題、今から指摘しても、モチベーションを落とすだけなので、

支払いに回っている費用をいかに減らすかを検討してみることから入りました。

 

そこで、問題になったのが、

「デジタルサイネージ」という電照看板です。

ちょうど下のような広告機器です。

burito-2kansei

この支払が、月々1万3千円あまり。

何とかこれをやめたいと思ったのですが、できませんでした。

カード会社経由の割賦販売になっていて、総額支払額が130万円以上。

ローン継続中なために、売り飛ばすわけにもいかない。

 

これから、飲食店のオーナーになられる方には、本当に気を付けていただきたいのですが、

融資を受けたり、運転資金があるうちは、売上につながるものなら積極的に買いたいと思うものですが、

実際、飲食店が軌道に乗るまでの道のりは、ドンドン長くなっている現実を、考えていただきたいのです。

また、資金の使い道を、運転資金中心に考えていただきたい。

 

運転資金を、少なくとも6か月(理想は1年ですが、融資はそこまで余裕を持っておりませんので。)は確保していただきたいもの。

ですから、損益分岐点(生活費を賄っても、何とか資金が減らない状態の売上)を超えるまでは、

計画にないものを買う場合、運転資金から捻出するのではなく、どこかの経費を削って捻出しなくてはなりません。

 

つまるところ、資金計画が運転資金中心で、しっかり組まれており、途中の予算は、出し入れで、辛抱すべきところは辛抱しなくてはいけません。

上記のように、物品購入してしまい、返却したいと思っても、ローン返済中の場合どうしようもなくなります。

包材などを、単価が安くなるといって、いっぺんに買ったりするのもよくありません。

 

お店のイメージ作りや、什器やメニューなどを考える前に、

何にいくら使うと、ちゃんと運転資金が残るのか、そこをまず手当しておかないと、とんでもないことになります。

 

お店の理想を追い求めるのは、そこから始まります。

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