田舎でのカフェ開業について
相談内容
田舎での飲食店開業について相談をさせてください。
まだアイディアレベルの段階ですが、色々とご指摘下さると幸いです。
カフェのコンセプトは、
「この辺りにはなんにも無くて退屈。たまにはお洒落なカフェにでも行きたい。」
という田舎在住の時間に余裕のある女性(若者・主婦)に、
こだわりのコーヒーとゆったりとくつろげる時間を提供する
です。
落ち着いた雰囲気の店構えと音楽、雑誌や本を置き、
コーヒーのお代わりを自由にするなど、
長時間いても飽きない工夫をしようと考えています。
また、病院の近くに店を構えて、
病院の長い待ち時間をカフェで過ごして頂けるよう、
病院にクーポンを置いてもらう事も考えています。
(病院付近の商圏でそこそこ人が住んでいて、居抜き物件という
都合の良い条件があれば良いのですが・・・)
アドバイス頂きたいのは主に次の2点です。
・田舎でのカフェ経営は成り立つのか
・田舎でカフェ経営をする場合、どのような事業スタイルが良いか
まだ対象地域の選定や市場分析も出来ていませんが、
アドバイス下さると幸いです。
以上、よろしくお願い致します。
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回答内容
こんにちは
私は、飲食店を中心にコンサルティングとプロデュースをしております松島と申します。
夢の実現のお力になれるように、真摯にお答えいたします。
まず、田舎でのカフェの経営についてです。
一言で田舎と申しましても、色んな田舎があるかと存じます。
例えば、大まかに次の7つに分けて考えてみてください。
1. 孤立無援の住人が高齢化した田舎
→経営はほぼ無理
2. 一次産業主体の田舎
→一次産業の方たちが、カフェを利用する習慣を作るまで時間がかかるし、保守的。
3. 大学などの学園がある田舎
→大学生は、労働力としては良いですけど、強力な消費者にはなりにくい。また、夏休みなどで、営業日数は実質半分と思ってよい。
4. 観光拠点に近い田舎
→観光地であれば、平日利用度が低く、そのギャップが激しい。稼げるときに稼ぐというスタイル。
5. 大きい会社が工場などを持っている田舎
→工場の経営状態に左右される。大きなリストラや工場閉鎖など、経営リスクがある。
6. 都市間を結ぶ幹線沿いの田舎
→都市の性質にも寄る。どちらかが商業都市であれば、可能性はある。駐車場が取れるかは、非常に大きいし、幹線道路からの入りやすさや幹線道路の車の質(トラックなのか、乗用車なのか)は調査が必要。
7. 都市の郊外で、ベットタウンが広がりつつあるプチ田舎
→カフェが成り立ちやすい年代が多いベットタウンがあれば、なおさらよい。郊外型のスーパーの近くなど、強力な集客施設の近くや、そことベットタウンの中間などが狙い目。
純粋に、競合店がないとして、おおまかに言えば1から7の順に売上が見込めます。
あとは、競合店も同じような考えで出店してきますので、賃貸であれば、家賃との絡みもありますし、それを経営計画に作り込み、経営の実現性が高いところを選定して出店されてください。
例えば、上記の7のパターンでも、より不利な条件であったとしても、競合店がないのであれば、チャンスはあります。
次に、事業スタイルについてです。
細かいことを申しますと、たった7パターンの場合でも、フィットする事業スタイルを一概に決めるのは、間違いを犯すことになりますので、断定できません。
しかし、かろうじて言えることは、そこに来るだろうと想定するお客さまが、何を求めて来店することを想定されるかを、突き詰めて考えてください。
もし、作られたい事業スタイルと、想定されるお客様が求められている事業スタイルがマッチしなければ、経営は自ずと難しくなります。
私が申し上げたいのは、実現したいスタイルに合わせて立地をお選びになってもよいし、有望立地に、経営の成り立ちそうな事業スタイルを考えるのもよいかと思いますが、立地の特性(他の言い方をすれば、お客さまの性質)と事業スタイルは出来る限り一致させなければいけないということです。
その点はお分かりになっておられると存じますが、少しお書きになられておられるスタイルのカフェであれば、都会的なカフェを求める主婦層がいる、もしくは通りやすい立地を「必ず」選んでください。
それにしたがって、事業コンセプトや店構えをキチンと整合化させて、事業計画を作られてください。
立地は、一旦決まれば、決して変えることができない条件の一つですので、ハードルを高くされることをアドバイスさせていただきます。
優良物件は10件に1件くらいと思われて差し支えありません。
それと、少し気になりますのが、「お客さまに出来るだけゆっくり出来る環境を」と考えておられるようですね。
ご存知の通り、経営が成り立つ売上は必ず存在しますので、おかわり自由のサービスのコーヒーを出してお店の席が空かずに、新しいお客さまを入れられないということもあります。
経営を圧迫するサービスをしすぎることがないように、熟慮されてください。
それと、私が関わっております割と成功されている田舎のカフェは、強い商品とご主人のお人柄によるところが大きいと思っております。
例えば、「ダントツでコーヒーが美味しい」とか「ランチが800円だけどすごい内容」だとか、口コミになりやすい魅力をもたれております。
何を強みにされるのかを開業までのお時間でどんどん追求されてください。
具体的な事業スタイルに関しては、さまざま考えられますが、カフェの強みを作ってそれを中心にコンセプトに落とし込んだほうがよろしいかと存じます。
これからも、素敵なカフェオーナーの夢を実現されることを、応援いたしてまいります。
ありがとうございました。
次へのステップアップアドバイス
ご資金についてですが、十分余裕を持って、立てられてください。
少なくとも6ヶ月は、カフェで稼がなくても良いような運転資金をもたれることをおすすめいたします。
商品もサービスもよい飲食店が運転資金の枯渇で潰れる話は星の数ほどありますので。